最近やたらと頼まれごとが多い気がします。今回のネタもそのひとつ。
トイレの流れが悪いので直してほしい、とのこと。
業者を呼べ、と言いたいところですが、我慢して真摯に対応。断れない性格なんですね^^;
ということで今回は『流れの悪いトイレ』の復旧事例紹介です。この記事を読んだ方の参考になれば幸いです。
今回のターゲット↓
この記事のポイント
- トイレの水が流れにくい
- 排水は問題ない
- 水の勢いが弱い(押しが弱い)
- 便器内部の石灰詰まり
こんな感じで流れにくかった
「流れるんだけど、すっきり感がない。まるで宿便が溜まっている感じ。」と、知人曰く。
ふむふむ、宿便ねぇ、毎日快腸な自分には分からない悩みだわ、などとぶつぶつ言いながらトイレを確認しました。
すると・・・確かに流れが悪い。トレイのレバーを押すと、ゆっくり水位が下がって、排水。それから水が上昇してきてその後再度排水。という具合。「むしろ頻尿じゃない?」などと冗談を飛ばす。
つまりレバーを押すと2回水位が下がるんです。トイレが2回ジュルジュルーって言うわけです。ん?分かりにくいですね。動画撮っておけばよかった。
やっぱ排水側の詰まりかなぁ。
トイレと言えばラバーカップ。四の五の言わずにとりあずギュポギュポ。改善せず。
バケツに水を汲んで便器に流してみたら問題なく流れました。う~ん。
何だか押しが弱いような(水の勢いが弱いような)感じもする。
ということで次の作業を試しました。
その結果、何と!勢いが回復し、流れも良くなりました^^
トイレの水の勢いが弱い場合の復旧作業
水の勢いが悪い原因として考えられることは
- トイレタンクの水位が十分でない
- トイレタンクから便器までの間に異物が詰まっている
- 便器内部に石灰が詰まっている
ということで順に
1.トイレタンクの水位が十分でないかも?
トイレタンクのフタを開けてみると水位は十分。
2.トイレタンクから便器までの間に異物が詰まっているかも?
ということでトイレタンクから便器までの間に何か詰まっていないか、トイレタンクを外して中を覗いてみることにしました。
まずはトイレタンク分解しなければなりません。
各部分がつながっているナットやネジを回していきます。
すると簡単にトイレタンクが分離。上に持ち上げるとすんなり外れました。ただ、タンク内の残り水が足にかかり靴下が濡れました(涙)。
そして、今回用意したのはこれ↓
パッケージに「Android Camera」と書いてありますが、正式な商品名はわかりません。今度調べておきます。確か1年ほど前に通販で手に入れた品。数千円程度。
安い割にはしっかりと機能します。写真の左側の黒い棒みたいなものがカメラ。スマホの画面にカード入れの口が映っています。
さて、これを便器の内部に挿入し、色々眺めてみたのですが、異物と呼べそうなものはナシ。
3.便器内部に石灰が詰まっているかもしれない
まず試したのが、ワイヤーを便器の水が出る穴から挿入し、グリグリする方法。全ての穴をグリグリするのに時間がかかり、腕も疲れ結構大変でした。ところどころで石灰の塊が少し落ちてきました。
若干水の勢いは増したような気がしますが、復旧にはほど遠い感じ。
次に試したのはサンポールを漬け置きする方法。正直面倒になってきたのでこの作戦を採用。食事がてらホームーセンターに行って、サンポール1,000mLを購入。少々強引ですが、原液1,000mL全て投入しました↓
さすが塩酸パワー。便器の奥から石灰分がシュワシュワ言って湧いてきます。石灰の欠片が数個湧き上がってきました。シュワシュワ過ぎてモコモコに!
漬け置くこと1時間。さて、どうだろう・・・。
きたーーーー!!!
と言うことで復旧完了^^
各継ぎ目の尿漏れ(水漏れ)もないことを確認して作業終了。
流れがよくなって、気分もすっきりしました。
終わりに
今回水の勢いが弱かった原因は便器内部に付着した石灰でした。
沖縄の水は石灰分が多く、水道設備では石灰付着が多く見られます。便器の内部も同様。内部には手が届かないため、今回サンポール原液漬けという少々強引な方法で復旧させました。この方法は古い便器で有効かもしれません。
サンポールは塩酸を10%含むため、便器本体へのダメージも心配です。ノーリスクで他に良い方法があれば是非ご紹介ください。
さささささんがきくサンポール!
余談
ちなみにこちらは便器内部の写真。既出のサンポール投入前の写真では、便器内部は真っ茶色でしたが、漬け置き後は落ち着いた色に変わっていました。サンポールの威力はすごいです。
トイレ脇の水洗金具のハンドルが固くて回りません。パイプレンチを使って強引に回しました。
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